LET2015 雑感

本当に雑感です。

8月4-6日、大阪で行われた外国語教育メディア学会全国大会に参加してきました。

今回は、単独研究の発表が1本、共同発表者としての発表が1本、公募シンポジウムの登壇者としての発表が1本、合計3本の発表がありました。全国大会での単独の研究発表は実は初めてだったのですが、なんとか無事に終えることができてよかったです。

コメントをくださった先生方、会場にお越しいただいた皆様、本当にありがとうございました。なんとかひとつの研究として形にできるよう、頑張っていきたいと思います。

体力的にちょっと無茶をしたような気はしましたが、まだ少しくらいは無理がきく体ではあるようです。丈夫に産んでくれた両親に感謝です。

あ、私の発表スライドはこちらからご覧になれます(シンポジウムのスライドは少々お待ちください)。

長らくご無沙汰していた先生方とも久しぶりの再会ができて、とても楽しい時間を過ごすことができました。

最後に、大会実行委員の先生方、本当にありがとうございました。ここ最近、学会運営の真似事のようなことを経験してきたことで、大きな学会大会を回す大変さがよくわかりました。

裏方で動いてくださっている方への感謝の気持ちを持って、これからも学会に参加していきたいと思います。

追記(2015.08.10)

シンポジウムのスライドを公開しました。

あまり上のと変わりばえしない。。

PDFのページ順を逆にする

こんな時間に何やってるんだという話だけど。

紙をスキャンしてPDF化するとする。そのときによくある(?)話として、「裏表を別々のPDFにしたい」というのがある。

例えば、出席番号順に並べられた両面印刷のテストの答案を、表面・裏面別々にスキャンする場合など。

表面はそのままの順番で、コピー機のスキャナなり、ScanSnapなりにかければそれで大丈夫だからいいんだけども、面倒臭いのは裏面のスキャンである。スキャンの前に順番を手作業で入れ替える必要が出てくる。10人20人くらいなら何とかなるが、大人数になるときついものがある。かといって、逆の順番でPDFにしたもんなら、ページを逆に繰っていかないといけなくなる(まぁそれでもいい人はそれでいいんだけども)。

実際PDFのページ順の編集はAcrobatを使えばできる、、が世の中にはそんな高いソフトを持ってる人ばかりいるわけではない(そもそも持っていたとしても、Acrobatにはページ順をご丁寧に逆にしてくれる機能は備わっていない)。
あと、仮想プリンターで逆順印刷という方法もあるけど、画質が劣化したりファイルサイズが大きくなったりすることを考えるとちょっと。。

何とかならないものか。

 

解決策:「pdftk」というフリーソフトを使ってPDFのページ順を変えてしまおう

「pdftk」はフリーソフトではあるものの、CUIなのでとっつきにくいかもしれない。その点のみ注意。

※以下Windowsでの作業

1. 下記のページからインストーラーをダウンロードする。「Download PDFtk Free!」という緑色のボタンがそれ(なんか偽物っぽいけど本物)。

PDFtk – The PDF Toolkit
https://www.pdflabs.com/tools/pdftk-the-pdf-toolkit/

2. インストーラーを開いて指示に従ってインストール。

3. なんかGUIっぽいウィンドウが出てくるけど、有料版買えと言われるだけなので閉じる。

4. コマンドプロンプトを起動。コマンドプロンプト?何それ?という人はスタート開いて「cmd」で検索。

5. まず「pdftk」と入力してEnter。以下のような表示が出ればおk。

SYNOPSIS
pdftk <input PDF files | – | PROMPT>
[ input_pw <input PDF owner passwords | PROMPT> ]
[ <operation> <operation arguments> ]
[ output <output filename | – | PROMPT> ]
[ encrypt_40bit | encrypt_128bit ]
[ allow <permissions> ]
[ owner_pw <owner password | PROMPT> ]
[ user_pw <user password | PROMPT> ]
[ flatten ] [ need_appearances ]
[ compress | uncompress ]
[ keep_first_id | keep_final_id ] [ drop_xfa ] [ drop_xmp ]
[ verbose ] [ dont_ask | do_ask ]
Where:
<operation> may be empty, or:
[ cat | shuffle | burst | rotate |
generate_fdf | fill_form |
background | multibackground |
stamp | multistamp |
dump_data | dump_data_utf8 |
dump_data_fields | dump_data_fields_utf8 |
dump_data_annots |
update_info | update_info_utf8 |
attach_files | unpack_files ]

For Complete Help: pdftk –help

6. 並び替えたいPDFファイルのあるフォルダに移動する。最初は自分のユーザーフォルダにいるはずなので、このページを参考に、コマンドを打ち込んでいく。
基本的にはcdコマンドしか使わないが、フォルダの中身を確認したい場合にはdirコマンドを使う。フォルダ名が長くて全部打ち込むのがしんどい場合には、途中まで打ち込んで「Tab」キーを押してみる。

7. 以下のように入力

pdftk ページを逆にしたいPDFのファイル名 cat end-1 output ページを逆にして保存するときのファイル名

例えば「himajin.pdf」という名前のPDFのページを並び替えて「himajin_2.pdf」という名前のPDFにして保存したい場合には

pdftk himajin.pdf cat end-1 output himajin_2.pdf

と入力するとよい。

これで同じフォルダの中に、並び替えの済んだPDFファイルが新しい名前で保存されているという算段。
Macの人も、インストールしてからの手順は一緒(のはず)。

コマンドに慣れていない人には少ししんどいかもしれないけど、Acrobatも必要なければ、仮想プリンターでの印刷のように画質が劣化することもない。
機会があればぜひ。

以下のページを参考にしました。

  • Windowsバッチ・コマンドで,大量のPDFを一括で結合・分割し,各ページ数を調べて一定サイズにまとめよう (pdftkをコマンドプロンプトやWSHから使う方法) – Add Star
    http://d.hatena.ne.jp/language_and_engineering/20150113/PdftkOnWindowsBatch
  • PDFを逆順に並べ直す(最初から最後のページを全部逆順に整列) – それマグで! http://takuya-1st.hatenablog.jp/entry/2013/07/26/172537

さて、遊んでないで帰ろう。

2014年振り返り

特に振り返るほどのこともなかったのでブログを書くつもりもなかったのですが,@uranoken先生が今年の振り返りブログを書かれたとのことですので,私もお約束にしたがってブログを書くことにしました。
ただ無理やり内容をひねり出しているので,内容がくだらないことはご了承ください。

今年は修士論文を出したり,博士課程の入試を受験して合格,入学したり,大学・短大での非常勤講師を始めさせていただいたりといろいろな出来事がありました。去年の今頃は修論でウワーッってなってたのですが,あれも今となってはいい思い出です。

研究面では,今年は筆頭発表者として基礎研年次例会LET全国JASELELET中部の4つ,共同発表者としていくつかの学会発表をさせていただきました。
また,論文も筆頭著者として3本投稿できました。共同研究の論文も1本採択という結果をいただき,満足いく1年といえると思います。

また,静岡大学・信州大学の合同ゼミ合宿に,LET中部支部外国語教育基礎研究部会の一員としてお邪魔させていただきました。学部時代を思い出して,刺激になりました。

昨年から開催されてなかったNagoya.Rを開催できたのもよかったです。

私レベルにしてはよく頑張ったほうだと自己評価しています。

ただ単独の研究が全然ないので,来年に向けて一人でも研究を進めていける自力をつけていければと思います。
あと博論…でしたっけ?も進めていきたいと思います。
はい。

そうそう,来年は故郷の和歌山で中部地区英語教育学会が開催されます。
http://www.celes.info/wakayama2015/
私も一応実行委員に名を連ねています。
せっかくの機会ですので,いろいろ勉強させていただこうと思います。

今年は年末年始を実家でのんびり過ごしております。
今年はなにかとバタバタしてて,うまく切り替えができてなかったように思います。
来年はメリハリを大事に過ごしていきたいと思っております。
それでは,来年もよろしくお願いいたします。

…今年のうちに投稿できてよかった。

2014年夏の学会発表

この夏に開催される関連学会にて筆頭発表者としていくつか発表をさせていただくことになっているので,ここにまとめていきたいと思います。あと筆頭発表者ではないものもまとめさせていただいてます。

(スライドの内容は発表直前まで改変される場合があります)


まず 8月4日から6日まで福岡大学にて開催される外国語教育メディア学会(LET) 第54回 全国研究大会にて発表させていただきます(私の発表は2日目です)。

タイトルは「新しいコンピュータ支援語学学習態度尺度作成の試み:英語を学習する大学生を対象として」です。草薙邦広さん(名古屋大学大学院)との共同研究です。「コンピュータ支援語学学習態度尺度」という尺度を作成して,その妥当性,信頼性を検証するという内容です。

発表スライドはこちらです。


 

なお,同日に(というより発表の直後に)石井雄隆さん(早稲田大学大学院),石井卓巳さん(筑波大学大学院),草薙さん,阿部大輔さん,福田純也さん(いずれも名古屋大学大学院)との公募シンポジウムにも登壇します。「ライティング・プロダクトからライティング・プロセスへ―Writing MaetriX Corpus Project―」というタイトルです。ライティングプロセス記録・分析ソフト「WritingMaetriX」を用いて記録したデータで大規模なライティングプロセスコーパスを作成しようという試みについての内容です。


LETが終わった後は,名古屋に戻らずそのまま移動して8月9日,10日に徳島大学にて開催される全国英語教育学会 (JASELE)第40回徳島研究大会にて発表させていただきます(発表はこれまた2日目です。)。

こちらは「エッセイライティングにおける増加語数の時系列推移傾向はエッセイ評価を予測するか―線形回帰モデルおよびポアソン分布へのフィッティングを用いて―」というやたら長いタイトルのものです。こちらは室田大介さん,後藤亜希さん(いずれも名古屋大学大学院)との共同研究です。記録したライティングプロセスを線形回帰モデル(最初から最後まで一貫して語数が伸び続けるライティングプロセス)とポアソン分布(望ましいとされるライティングプロセスに形が似ている)にあてはめてみて,それぞれへの当てはまりのよさがエッセイの評定と相関するかを見た研究です。

発表スライドはこちらです。


 

同じ2日目には,草薙さんをはじめとした名古屋大学チームの共同研究発表「外国語における文法的慎重性尺度の開発」もあります。こちらは,「文法的慎重性」という学習者固有の要因を測定する質問紙の作成を行い,その妥当性や信頼性を検証したものです。


関心のある方はぜひお越しください。ご指導・ご助言をよろしくお願いします。

GoogleサイトにSlideShareのスライドを貼り付ける

知っている方もいるだろうけどまたまた備忘録(研究のこと書けというツッコミはなしで)。

 

研究発表したときにそれをSlideShareにアップするという悪癖がある。

SlideShareの便利なところは,アップしたスライドをブログとかホームページにYouTubeみたく貼り付けることができるという点。

こんな感じで。

で,ワクワクしながら自分のGoogleサイトに貼り付けしてみるとこうなる。

ss01

あれ,すっぽりと空白に。おかしい。

Chromeだとなにやらこんなボタンを押してモゾモゾやれば,めんどくさいながらも一応表示されるようになってたんだけど。

ss02

今日確認してみると,なんかChromeの仕様変更なのかなんなのかよくわからないが,この方法も通用しなくなっていた。

このままだとよくないと思い本腰を入れて調査を開始。

 

結論

SlideShareの貼り付け用コード中のiframe srcの部分の”http“を”https“に変えると特別な操作をせずともGoogleサイト上でスライドが表示されるようになる

<iframe src=”http:…

<iframe src=”https:…

というような感じにすると,ちゃんとGoogleサイト上でも表示されるという算段(太字表示部分。いかんせん一文字だけなのでわかりづらい)。

参考にしたのは以下のページ

http://d.hatena.ne.jp/ohesotori/20131110/1384092579

https://support.google.com/wildfire/answer/3462556?hl=ja

要はiframeに挿入するSlideShareページがhttpを使っているとChrome(上記ページによるとFirefoxも。自分はChromeしか使っていないのでよくわからない)がはじいてしまうというので,”http”の後ろに”s”をつけてあげてくださいという,ただそれだけの話。

まぁこれでスライドがきちんと表示されてよかった。需要なんかないだろうけど。

というか早く寝ろって感じですよね,おっしゃるとおりです寝ます。。

Nagoya.R #11,終わりました

こんばんは。

先日Nagoya.R #11が開催されました。

今回私は入門者講習を担当させていただき,なんとか無事(?)終えることができました。

拙い講習を優しく見守ってくださったオーディエンスの皆様ありがとうございました。

 

SlideShareに入門者講習にて使用したスライドを一部改変したものをアップしていますのでよろしければご覧ください。

このスライドの作成にあたって,天野修一先生,阪上辰也先生の以前の入門者講習の資料を参考とさせていただきました。この場をお借りして御礼申し上げます。

 

また,Ustreamにて入門者講習の中継(録画)が試聴できますので,こちらもよろしければご覧ください。
http://www.ustream.tv/recorded/41452159

 

これで今年(2013年)の発表が全て終了したことになります。

残すは来月上旬の修論の提出です。年末年始返上でがんばります。

PowerPointのスライドマスタ機能を使う

自分の備忘録代わりに。あとなんかいろいろ行き詰ってきたので気分転換を兼ねて。

プレゼンスライド作るとき,PowerPointを使うわけなんだけど,スライド作成が進むにつれて,スライドごとにタイトルやテキストボックスの位置がズレてたり,フォントの種類やサイズが違ってたりってことがしばしばある。

1枚ずつ手直しできるならそれでもいいんだけど,1分あたりスライドを3-4枚使う紙芝居みたいなプレゼンをする私のような人間だとなかなかそうもいかないわけで。

なんとかして一括設定できないものかと考えてみた。

 

PowerPointには「スライドマスター(旧称:スライドマスタ)」という機能がある。

(私は旧版Office(2007)ユーザーなので,「スライドマスタ」と呼んでる)

スライド マスターとは – PowerPoint – Office.com

簡単に言えば,一括でスライドの背景やフォント,サイズや位置などを設定できるという機能のこと。

(以下Office2007での操作)

2007だと「表示」タブ内の「スライドマスタ」から。

slidemaster01

こういう画面表示になる。

slidemaster02

ここでデフォルトの状態で上から2番めのスライドがアクティブになっていることに注意。

このスライドマスタはレイアウトが「タイトル」のものなので,これをどれだけいじってもタイトルスライドにしか設定の変更が反映されない。

なので,一番上のスライドマスタをアクティブにする。

slidemaster03

この一番上のスライドマスタの設定をいじれば,すべてのスライドの書式設定とかテキストボックスの位置とか,まあ何から何までが一括で変更されるということで,これを使えば統一感のあるデザインの美しいスライドを作れるという算段。

([[統一感のあるデザインの]美しい]スライド]?それとも[[統一感のある]デザインの美しい]スライド]?まあどっちでもいいや)

具体的には

  • スライドの中の日本語フォントを一括で「MS Pゴシック」から「メイリオ(美しい)」に変えたい!
  • タイトルボックス内の文字を一括で中央揃えから左揃えにしたい!
  • ページ番号の色を一括でデフォルトの灰色から黒色に変えて,もう少し右端の位置に移動したい!

みたいなことが一つの操作でできるわけでして。これは割と便利だと思うんですがどうでしょう。

お恥ずかしい話,こういう機能があったことをつい最近まで知りませんでした。ネット上にもこんなにいろいろ情報があるのになあ。色々調べてみて勉強になりました。まだまだ修行が足りませんね。

PowerPointスキルアップ講座 (4) 「スライドマスター」で全スライドを一括編集する | マイナビニュース

スライドマスタ–PowerPoint・パワーポイント

スライドマスタの設定|PowerPointの基本操作

スライド作りの勉強なんてどうでもいいから専門の勉強しろよという声が聞こえてきました。はいそうですね,します。

LET中部秋で発表してきました

お久しぶりです。

この間LET中部での発表が終わりましたのでそのご報告です。

反応時間データにおける語彙特性効果から見る語彙の即時的運用能力:語長・頻度・親密度・心像性に着目した予備的検討

発表スライドはこちらです。


 
配布資料はこちらで公開しています。

https://sites.google.com/site/kwsk3939/home/closet

なぜかSlideShareをWordpressに貼り付けると大きいサイズになってしまうんだけどなんでだろう。まあいいか・・

 

質疑ではたくさんのご質問・ご助言をいただいてありがたかったです。発表にお越しいただいた皆様にこの場をお借りしてお礼申し上げます。

先輩にもたくさん助けていただきました。早く独り立ちできるようにがんばります。

発表する度に自分の勉強不足を痛感して嫌になってきますが,これからもめげずにやっていきたいと思います。

 

今年の発表も残すところあと一つ。

12月7日のNagoya.Rでの入門者講習です。

http://atnd.org/events/43634

R入門者が講師の入門者講習という斬新な企画・・

ぜひお越しください。

2013年度秋,学会・研究会

寒くなってきました,もう完全に秋ですね。

ということで学会・研究会の情報を。

10月26日 メソドロジー研究部会 in 秋田(秋田県)

メソ研には初めての参加になるのでワクワクしています。

東北に行くのも初めてなので,そちらも楽しみです。台風が心配ですが。

 

次にこちら。いつもお世話になっている学会です。11月9日開催。

第82回LET中部支部秋季研究大会

こちらで草薙邦広さんとの共同研究の発表をさせていただきます。タイトルは「反応時間データにおける語彙特性効果から見る語彙の即時的運用能力:語長・頻度・親密度・心像性に着目した予備的検討」です。よろしければ見にいらしてください。

中部支部Wiki : 反応時間データにおける語彙特性効果から見る語彙の即時的運用能力:語長・頻度・親密度・心像性に着目した予備的検討 [反応時間データにおける語彙特性効果から見る語彙の即時的運用能力] – LET Chubu

発表が近づくたびにナーバスになるのですが,一方でいろんな方にお話を伺うことができるのが楽しみでもあります。

 

次の週には久しぶりに和歌山へ行こうと思います。和大に行くのは半年ぶりくらいかな。

2013年度第4回和歌山英語教育研究会

しっかり勉強させていただこうと思います。

 

修論やれよという声が聞こえてきそうです…おっしゃるとおりです,やります。