時間に縛られるオンデマンド型のオンライン授業

こんな記事を見かけた。

学生は決められた時間にPCの前にいるのに、録画パワポが流れるだけで質問すらできないオンライン授業。
https://blogos.com/article/453630/

この記事によると、とある学生さんは授業時間にPCの前で座っていたのだけど、その間スライドを録画した動画がひたすら流れるだけで、発言や質問などのやりとりの機会もなかったそうだ。

この記事を読んだだけでは、これがZoomなどのビデオ会議システムの同時配信でひたすら録画が流れてたということなのか、事前に録画したスライド動画を観る時間が決められてたということなのか、どちらなのかはわからなかった。

前者は論外として(わざわざZoom等を使う必要がないという意味で)、事前に録画した動画を配信するのであれば、学生が好きなときに観ることのできるオンデマンド型の授業のほうが望ましい。しかし、そんなオンデマンド型の授業でも、教材や動画にアクセスする時間を本来の授業時間に制限するという考えもあるそうで。

せっかく時間や場所を選ばず学修できるオンデマンド型でやってるのなら、授業時間に縛られなくてもいいのに、と思う。対面授業じゃないんだから。学修時間が確保されてるなら、別に何時にやったっていいんじゃないですか。朝に弱い学生でも、遠方から通学する学生でも、みんな平等に遅刻・欠席の心配なくやれるというのは対面授業にはないメリットなんだから、そのメリット活かしたほうがいいんじゃないですか。

という朝に弱い教員の独り言でした。

(補足)この記事は、オンデマンド型の教材・課題の配信を授業時間に制限することについて述べたものです。ビデオ会議システムを用いたリアルタイム(同時双方向型)のオンライン授業を否定するものではありません。

国内の英語教育関連学会大会の中止・延期等の対応のメモ

2020年4月16日現在の自分用のメモです。気が向いたときに随時更新しています。実施予定と明記されているものを「実施予定」、実施か中止かに関係なく対応が明記されていないものを「記載なし」としてあります。情報の正誤に責任は持てませんので予めご了承ください。

以下、英語教育系ではないけど自分が会員の関連しそうな学会

「Rを用いた〇〇入門」ワークショップを担当するときの注意点

去年のFLEAT VIIでのワークショップは、時間(もとい時間のマネジメント)不足でだいぶ消化不良に終わってしまった。参加者の皆様には申し訳なく思っております。。

今回は、単なる“R”の入門講習ではなく“Rを用いた統計処理” の入門講習という依頼だったので、Rの入門だけで終わるわけにもいかずにいろいろ詰め込んでいたのだけど、それが裏目に出てしまった。

ほとぼりも冷めたと思うので、今後のために(これから先、そんな話は来ないかもしれないけど)、 純粋なR入門講習ではなく、Rを用いた〇〇入門講習という、時間に制約のあるワークショップを担当するときの、自分なりの注意点をまとめておきたい。

環境を統一する

今回は、会場PCだけでなく各自持参したPCも使用可能とした。その結果、Windows/Macネットに繋がっている/いないRStudioが入っている/いない会場PCを使用する/しないなど、参加者の環境が様々で、トラブルシューティングにかなり時間を食ってしまった。WSの時間は限られているので、そういった時間のロスは避けたい。したがって、参加者のPC環境を事前に、できるだけ統一しておくことが望ましい

一番楽な方法は、会場PCのR/RStudioを使うことだろう。 [efn_note] ただし、この方法では、WS終了後に各自のPCで会場PCと同じ環境を再現できない人が出る可能性がある。 [/efn_note] 環境が全員一緒なのでサポートもしやすいし、ネットワーク接続も確保されている。

持ち込みPCを使用する場合は、生RもしくはRStudioのどちらを使用するかを予め決めておく。個人的には、RStudio入門講習でないのであれば、生Rでいいのではないかと思う。RStudioの使い方を説明してるうちに、肝心の中身の時間が減ってしまうのは避けたい。

また、追加でパッケージのインストールを行うことになるので、ネットワークへの接続も前提としておく。 [efn_note] どうしてもネット環境が準備できない場合は、事前に参加者各自でインストールしておいてもらうという方法もあるが、R自体の入門者がいた場合には難しい。 [/efn_note] 会場の無線LANの情報を提示する、会場に無線LANがないなら各自での準備をお願いする、といった対策が必要だろう。

受講対象者を絞る

今回は、特に受講対象者は指定していなかった(と思う)。実際は、参加者のRスキルやPCスキルは様々で、これもWSの進行上悩ましい問題である。

今思えば、このツイートで先輩先生がおっしゃったとおり、受講対象者を絞るべきだったと思う。「変数への代入、データの読み込み、関数の読み込みなど、Rの基本的な操作ができる方」「Rは使っているが、〇〇パッケージを用いた〇〇はできない方」といった具合に、どういった層に向けてのWSなのかを明示する。そうすれば、ある程度は参加者の足並みを揃えることができたはずだ。さすがにPCスキルについて言及するのは野暮だと思うけど、もしかすると言ったほうがいいのかもしれない。

ハンズオン中心か、トーク中心かを決める

今回は、ハンズオンも入れつつトークも入れるという、半々の形であった。要するに、どっちつかずである。

先のツイートの先輩先生は、「話す内容を削ってハンズオンの時間を入れるといい」というアドバイスをされていたが、一方で別の先輩先生からは、「ハンズオンなしで全部トークにすればいい」というアドバイスもいただいた。

これはどちらも正しいと思う。つまり、どっちつかずではなく、どちらの形式を中心とするかを決めないといけないということだろう。まずはWSの目的に合った形式を選ぶ。もし技術の習得を目的とするならハンズオン中心とし、いちばん大事なハンズオンの時間をしっかり確保する。もし知識・考え方の習得を目的とするならトーク中心とし、ハンズオンはなし、もしくは必要最小限にしたほうがよい、ということだろう。

まとめると

以下のようなことを予め決めておいて、その上でアブストラクトに記載しておくとよい。

  • 使用PCやRStudioの有無など、環境を指定する
  • WSの対象となる層を具体的な条件で絞り込む
  • ハンズオン中心でいくか、トーク中心でいくかを決める

逆に言えば、受講する側はこれらを事前に確認しておけば、参加したけど期待はずれだった、みたいな事態を避けやすくなるのではないかと思う。

書き上げてから、これってRを用いた〇〇入門講習だけじゃなくて、R自体の入門講習にも同じことが言えるなって思った。まあいいや。


2019年振り返り

毎年恒例の一年の振り返り。このブログの投稿の2つに1つが振り返りじゃなかろうかと思うくらいブログを書かなかった一年だったw

今年は学内業務(パズル)にかかりっきりの一年だった。キャンパス移転の煽りを食ったり、いろんなトラブルが続出して一旦組んだパズルが崩壊することの繰り返しであった。いろんな先生がたに助けていただいて、かなりのエフォートを割いて今のところなんとかやれてるけど、最後までどうなるかはわからない。一応来年度4月までの仕事なので、それからはなんとかやれるだろうと思ってるけど、どうなることやら。

ということで研究らしいことはほとんどやれなかった。他大学でパズルを担当されてる先生たちが研究されているのを見て、自分もなんとかなるだろうと思っていたけど、そう甘くはなかった。時間は自分で作らなければとつくづく反省。

一応、FLEAT VII(LET)でワークショップは担当した。LET絡みの大会で2回目のRのハンズオンセミナーだったけど今回も(主に時間配分の面で)うまくいかなかった。これも振り返りを書こうとして書きかけで放置してたけど、さっさと書き上げて投稿しちゃおう。

プライベートは、つらいこともあったけど、まあまあ順調だった。息子も大きくなって、にぎやかな家庭になってきた。学会に連れて行ったとき、かわいがってくれた先生がたありがとうございました。妻も来年度研究に復帰する予定なので、今年も託児所の有無にかかわらずいろんな学会に連れて行く予定。

研究にしても仕事にしても(ブログ投稿にしても)どうせ完璧になどできないのに完璧主義をこじらせてグズグズしてしまう自分の悪い面が表に出てきた一年だったと思うので、来年は研究も仕事もDone is better than perfectの精神でやっていきたい。

最後に、本年は大変お世話になりありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

タブレットの画面を無線でミラーリングする(安上がりな)方法

先日、学内の研究授業で、教員(私)がPCの操作中教卓から動けなくなってしまっているので、タブレットを使うなどして教卓にかじりつきにならないよう工夫した方がいいというご助言をいただいた。そこで授業用にiPad Pro(11-inch)を(自腹で)購入した。机間巡視・支援をしながら、タブレットの画面や書き込みを、無線でミラーリングできたらいいな、と思ったのだ。

調べてみると、どうもAppleにはAirPlayという無線規格があって、それに対応したデバイス(Apple TVなど)を使えば無線で画面がミラーリングできるらしい。しかし、自分は今回買ったiPad以外にApple製品は持っていないし、今後買う予定もないので、わざわざApple TVを買うのはもったいないと思ってしまう。なんとかならないかと思って考えたり調べたりした結果、iPadなどのタブレット端末の画面を他のPCに共有して、その画面を投影するという方法に至ったので、ここにメモしておく(ポンチ絵はイメージ)。

準備したもの

  • PC
  • タブレット(今回はiPadを使ったけど、それ以外のタブレットでもOK)
  • プロジェクタとスクリーン、もしくはセンターモニタ
  • PCとプロジェクタ・センターモニタを接続するためのケーブル
  • Zoom(オンラインミーティングアプリ)
    • Zoomはオンラインでミーティングを行うためのサービスで、どうもSkypeよりもいろんな面で高機能らしい。今回はこのZoomアプリを画面共有のために使用する。
    • ちなみに、Skypeも画面共有ができるので、今回の記事と同様のことができるけど、そのためにアカウントを2つ取得しないといけないので、ちょっとめんどくさい。
    • TeamViewerというソフトでも同様のことができるけど(参考)、試したところ毎回動作したりしなかったりだったのと、iOS版アプリの評価がイマイチだったので、今回は使用を見送った。
  • PC用の有線/無線LAN環境
  • タブレット用の無線LAN環境
    • これらは同じネットワークである必要はない

手順

  1. まずはZoomアカウントを作成する。確かGoogleアカウントも使用可能だったはず。
  2. 次に、PCとタブレットにZoomをインストールし、アカウントにログインする。このあたりの手順はWeb上にたくさん情報があるので、詳細は割愛。
  3. ログインが済んだら、PCとタブレットで、個人(パーソナル)ミーティングスペースに入る。
    • Zoomはミーティング毎にIDが振られるのだけど、IDは基本使い捨てらしいので、毎回片方のデバイスでミーティングを立てて、もう片方のデバイスでIDを入力してミーティングに入らないといけない。それでは手間なので、 画面共有のみに使う場合は、恒久的に使える個人ミーティングスペースID(PMI)を使ってミーティングを始めたほうが、 操作が少なく済んで楽。
    • さらに操作を楽にするには、インスタントミーティング(ホーム画面の「新規ミーティング」を押して始まるミーティング)に、常にPMIを使用するよう設定する(参考)。そうすれば、アプリを開いて、ボタン一つで個人ミーティングスペースに入ることができる。
  4. 個人ミーティングスペースに入ったら、共有したい画面のデバイス(今回はタブレット)の上部にある、「共有」をタップし、一番上の「画面」をタップする。すると、もう片方のデバイス(今回はPC)に、タブレットの画面が表示される。

この方法のメリット

  • 教卓・ケーブルから自由になれる
    • これで教卓やAVボックスにかじりつき問題は解決される(はず)。あとは自分の腕次第。
  • PC・タブレット画面を同時に映すことができる
    • PC上のウインドウの一つにタブレットの画面が表示されるので、半分はタブレット画面、半分はずっと提示しておきたい資料を映す、といった柔軟な使い方ができる。
  • すべてのデバイスで同じネットワークに接続する必要がない。
    • 例えばFire TVなどの画面ミラーリングは同じネットワークに接続する必要があるが、意図せずして他のネットワークを拾ったりする(勤務校では無線LANに複数のSSIDがあって、たまに何かのはずみで切り替わっている)と、接続が切れてしまう。だけどこの方法ではZoomのサーバーを通して接続しているので、どのネットワークを拾っても接続は維持される(はず)。
    • ただし大学によっては、このようなアプリでの通信が制限されているかもしれないので注意。
  • お金がかからない。
    • Zoomは今のところ無料版でも十分な機能・性能があるので、PCさえ持っていれば、追加の費用はかからない。ただし、いつまで無料で使えるかは未知数。

この方法のデメリット

  • (特に接続直後)タイムラグがある。
    • 外部のネットワークを経由しているので、どうしても直接接続するよりも反応が遅い。
    • Web上では、Skypeよりも安定している、とった口コミも見かけたけど、実際のところ比べてどうなのかは、こちらでは未検証なのでわからない。
    • ただ、印象としては、接続後しばらくすると、かなり安定して動作するようになった(気がする)。
  • PCを持ち込まないといけない。
    • 自分はPCも毎回持参するつもりなので特に問題ないが、持っていくのはPCかタブレットどちらかにしたいという人には向かない方法だと思う。

おわりに

とりあえず今学期から試してみて、何かあったらここに追記したいと思います。

2018年振り返り

毎年恒例の一年の振り返りを。

研究について。論文投稿はなんとか1本できた。院生時代より仕上げるのにすごく時間がかかってしまった。昔より書くスピードが遅くなったのもあるけど、それよりも研究以外の業務(もちろん家庭のことも含む)が多くなってきて書くためのまとまった時間が取れなくなったのが大きいと思う。一方で研究以外の業務の合間を縫って時間を確保する体制が少しずつできてきたように思う。この調子でどんどんやっていきたい。

共同研究では、敬愛する先輩先生と、初参加の教育工学会で発表する機会をいただいた。学部生のときに『英語教育』で記事を読んで一方的に憧れていた先生とご一緒させていただけたのは本当に嬉しかった。あと自分の名前が入っている論文が国際誌に1本、国内誌に1本、それぞれ採択された。内容のみならず、査読への対応など勉強になることが多かった。こういう機会は今後も大切にしていきたい。

一方で今年は自分がメインで人前で話す機会はなかった。発表が増えると書く時間とかインプット量が減ってしまうので意図的にそうしたのだけど、それが吉と出るか凶と出るか。

研究絡みだともう一つ、5月の学会大会の実行委員長業務があった。学会内外の先生方に多大なご援助をいただいたおかげでなんとか終えることができた。しかしこれで春先の自分の時間はほとんどもっていかれた。某所の事務局で会を回した経験がなかったら潰れていたかもしれない。いかんせん開催校にいたのが自分一人だったこともあり、かなりしんどかった。自分のような立場も力もない若手ががんばらないと回らないような仕組みは、もともと無理があるわけなので、変えていかないといけないと思う。

大学内では、仕事をいろいろ任せてもらえるようになってきた。来年度からもいろんな仕事を担当することになりそうなので、信頼を裏切らないように頑張っていきたい。

家庭のことは順調そのものだと思っている。実際どうなのかは家内に直接聞いてみてください。

来年度の長期的な目標は、どうせ有言不実行になってしまいそうなので設定しないでおこうと思う。とにかく、その瞬間瞬間の仕事にベストを尽くすことに集中したい。

ということで本年は大変お世話になりありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

Home away from home

先日の大阪でのLET全国大会の後、せっかく近くまで来たのと、高速道路のインターチェンジができて行きやすくなったということもあって、昔住んでいた街に少しだけ寄ってみた。高槻市というところで、小5の春までをここで過ごした。社会科での地域学習の授業も受けているので、高槻市の小学生程度にはこのあたりのことも知っている(逆に和歌山は地域学習がひと通り終わってしまった後の小5の夏から転校したので、地域のことを知るのに大変苦労した)。

高速道路を下りると、よく使ったバス停の周辺に出た。昔は山しかなかったのに、インターチェンジができて、今は大きな交差点になっていた。実は数年前に和歌山から名古屋に戻る道中にバスに乗って立ち寄ったことがあったのだが、そのときにはまだ工事中だったはずだ。自分の住んでいたときの記憶、数年前の記憶、今回の風景の3つにかなりギャップがあったので、戸惑った。

昔住んでいた宿舎(団地)はもう潰されてしまって、今は完全に住宅地になっていた。そびえ立っていた給水塔も、ボール遊びや鬼ごっこをした(あと骨折もした)公園も、同級生と野球をした広っぱも、全部なくなってしまった。数年前にはそのときにはまだ建物が取り壊されただけで、多少の雰囲気は残っていたように思うが、今回はもうその面影もなくなってしまっていた。

宿舎の並びから道を挟んで向かいの通りには、お店や住宅が並んでいたのに、それもかなりなくなってしまっていた。よくおつかいに行ったスーパーも、道路拡張で跡形もなくなっていた。小学校までの通学路だった商店街も、かなりのお店が閉まっていた。

とはいえ、昔と同様に残っているものもあった。

よくコロッケを買いに来た商店街のお肉屋さんは今も営業中だった。このお店は店頭でコロッケやミンチカツを揚げていて、前を通るととてもいい匂いがしたのだ。今まで食べたコロッケの中でここのが一番美味しいと思っていたけど、この日もやっぱり美味しかったので、思い出補正ではなかったようだ。また買いに来ますね。

父親に連れられて鉄棒の練習に来た、宿舎の敷地外の公園も健在だった。逆上がりができず、悔しいのと悲しいので、泣きながら練習したのだった。泣いているところを同級生に見られて、恥ずかしかった記憶もある。今は涙を流すことはほとんどなくなった。ましてや悔し涙など長い間流していない。あの頃のひたむきな気持ちは失われてしまったようだ。

遠足のおやつを買いに来た駄菓子屋もまだあった。当時は遠足のおやつは150円までと決まっていて、その制限の中で好きな駄菓子の組み合わせを考えるのがとても楽しかった記憶がある。数年前に来たときは、昔店にいたおばちゃんではなくおっちゃんが店番をしていたけど、今はどうされているのだろうか。

小学校までの通学路も、昔と変わらないままだった。当時はすごく長い通学路だと思っていたが、今見るとそんなこともなかった。通学路上にあった公園も、小学校の校舎も、昔は大きく見えたのに、今見るとそれほど大きくは見えなかった。僕の身体が昔より大人になったからなのか。

通った幼稚園や小学校も、そのままだった。当時の同級生とはまったく連絡をとっていない。小学校の5年、幼稚園からなら7年を一緒に過ごしたとはいえ、それももう18年前のことなので、さすがにみんな自分のことなど覚えていないと思う。当時携帯電話があったなら…と思ったりすることもあるが、自分が連絡不精なので、あってもなくても結局今と変わらないような気もする。みんな元気にしているのかな。

1時間弱の滞在だったが、これ以外にも色々と見て回れた。また帰ってきます。

(続)Rで学生・生徒を指定した人数のグループに分ける関数

先日のNagoya.R #18で、以下の記事のグループ分け関数についてお話させてもらった。

Rで学生・生徒を指定した人数のグループに分ける関数

この関数について吉野睦さんから、もっと簡単に同じことができることを教えていただきました。この場をお借りして感謝申し上げます。ありがとうございました。ご提供いただいたコードを許可をいただいた上で以下に転載させていただきます。

rm(list=ls())

# エクセル名簿から貼り付けるとこんな感じ(改行だけ)

x <- c("
川口勇作
川口勇作
川口勇作
川口勇作
川口勇作
川口勇作
")
# こんな感じに縦に並んでいるものを貼り付ける

# 改行コードで分割する
x <- strsplit(x,"\n")[[1]]           # なぜかリスト形式になってしまうので[[1]]
x <- x[!nchar(x)==0]                 # 空文字列を取り除く

# ここからがメインルーチン
class <- 10
index <- rep(1:class,len=length(x))  # クラス番号生成
index <- sample(index)               # クラス番号をシャッフルする
x <- split(x,index)                  # クラス分けする
print(x,quote=FALSE)                 # 名前のダブルコーテーションを取って表示

流れとしては以下のとおり。

エクセルから、ダブルコーテーションなし、カンマなし、改行のみで貼り付けたことを想定し、

strsplit()関数で名前データ生成

あとはメインルーチンで、

クラス数を指定
rep()関数でクラス番号を生成
sample()関数でシャッフル
split()関数でクラス分け
print()関数で、ダブルコーテーションなし表示

自分はfor文の中でfor文を回すという効率の悪いやり方をしていた。以前Python Bootcampに参加したときにも感じたことだが、今の自分にはこういう効率の良いコードを書く能力が欠けているようだ。フィードバックをいただける環境に感謝。


【追記 2018/9/2】吉野さんから以下のような追加情報をいただきました。ありがとうございました。

最後の、

print(x,quote=FALSE)

を、次のように変更して頂くと、リスト形式がデータフレームに変更できます。

y <- lapply(x,function(z){c(z,rep("",max(sapply(x,length))-length(z)))})
xx <- do.call(cbind,y)
print(xx,quote=FALSE)

参加予定ですか ?(必須)



サイト・ブログ統合

以前までサイトはGoogleサイトを、ブログはWordPress.comを使用していましたが、今回こちらのサーバ上のWordPressに統合・移転しました。過去のブログ記事もこちらで参照できます。

旧ブログ「みんな仲良くボチボチと」(botchbotch.wordpress.com)からお越しの方は、お手数をおかけし恐縮ですが、こちらのサイトをブックマーク/RSS登録し直してください。

引き続きよろしくお願いいたします。